サポート詐欺(偽のウイルス警告)の対処|画面の閉じ方と電話しないコツ
投稿日:2026-10-13/更新日:2026-10-13
パソコンで調べものをしていたら、突然、ウイルスに感染したという警告が出て、電話番号が表示された。
そんなとき、どうすればいいのでしょうか。
結論は、表示された番号に電話をかけず、画面の中を押さずにブラウザを閉じるのがいちばんの近道です。
電話や画面内のボタン操作は避けてください。
この記事は、警察庁・IPA・Microsoftなどの公的な情報をもとにまとめました。
「確かめられない」と書いた所は、資料でも分からなかった点です。
🚨 サポート詐欺とは
サポート詐欺は、偽のウイルス警告を出して電話をかけさせ、お金や遠隔操作を狙う詐欺です。
はじめての人サポート詐欺って、そもそも何をするの?
☎️ サポート詐欺は、偽のウイルス警告で電話をかけさせ、お金を払わせる手口
サポート詐欺は、閲覧中に偽のウイルス警告を出して、画面の番号へ電話させる手口です。
警察庁は、金銭をだまし取ったり、遠隔操作ソフトを入れさせたりすると説明しています。
その警告画面には、電話番号と、今すぐ電話するよう促す指示が並びます。
国民生活センターは、有償サポートやセキュリティソフトの契約を迫られたら、お金を支払わず無視するよう呼びかけています。
Microsoftは、自社のエラーや警告メッセージに電話番号が載ることはないと明言しています。
つまり、サポート詐欺の画面に電話番号が出た時点で、それは本物の警告ではありません。
警告が出ただけで、ウイルスに感染したとは限りません。あわてて操作するのは避けてください。
💡 番号に電話をかけず、まずブラウザを閉じてください。そのあとの手順は、次の見出しから順に確かめられます。
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🖥️ サポート詐欺の画面が出たときの閉じ方
画面が出たら、電話も画面内の操作もせず、ブラウザの閉じるボタンで閉じるのが基本です。
はじめての人サポート詐欺の画面が出たら、どう閉じればいいの?
❌ 慌てず、ブラウザの閉じるボタンで閉じる
画面が出ても、あわてずブラウザを閉じるだけで大丈夫です。
IPAは、偽の警告が出たら落ち着いてブラウザを閉じるだけで問題ないと書いています。
通常表示のままなら、ブラウザのウィンドウ右上の×で閉じられます。
全画面表示で×が見えないときは、Escキーを2〜3秒ほど長押しします。
すると閉じるボタンが現れ、ふつうに閉じられます。
ただし、これは通常表示に戻せたときの話です。
閉じるボタンが見えないからといって、画面内のボタンを押すのは避けてください。
💡 閉じられないときは、まずEscキーを長押ししてください。それでもだめなら、次の手順へ進みます。
🪟 全画面で操作できないときは、Ctrl+Alt+Delでタスクマネージャーから終了する(Windows)
全画面で閉じられないときは、Windowsのタスクマネージャーからブラウザを終了できます。
キーボードのCtrl・Alt・Deleteの3つを同時に押します。
大阪府警は、この操作でメニューを出し、タスクマネージャーを選ぶ手順を案内しています。
Ctrl+Shift+Escでタスクマネージャーを直接開く方法もあります。
タスクマネージャーが開いたら、一覧から使っているブラウザを選び、タスクの終了を押します。
この方法は、通常の閉じ方が使えないときだけにしてください。入力中の未保存の内容は、失われることがあります。
💡 終了したあとは、ブラウザの履歴から同じページを開かないでください。再び警告が出ることがあります。
🖱️ サポート詐欺の画面で押すと危ない場所
警告画面は、キャンセルも偽の×も含めて、どこを押しても安全とは言えません。
はじめての人サポート詐欺の画面では、どこを押すと危ないの?
🚫 サポート詐欺の画面では、「キャンセル」も含めどこを押しても罠がある
サポート詐欺の警告画面は、キャンセルも偽の×も含めて、どこを押しても安全ではありません。
IPAは、慌ててキャンセルボタンを押すと、警告が画面全体に広がって閉じるボタンが消える事例を報告しています。
大阪府警も、警告の画面が次々に重なって閉じられなくなった事例が多いと書いています。
画面の中の×も、本物の閉じるボタンとは限りません。
偽の×を押すと、別の不審なサイトへ移ることがあります。
キャンセルや画面内の×を押すのは避けてください。閉じるのは、ブラウザやOSの本物のボタンだけにしてください。
💡 迷ったら、画面の中は一切押さず、Escキーの長押しに切り替えてください。
🔊 クリックすると全画面になり、警告音と音声で電話番号を案内される
警告画面をクリックすると、全画面になって警報音が鳴ることがあります。
IPAの調査報告では、クリックできる場所のどこを押しても全画面になり、警報音が鳴る例が示されています。
警察庁も、警告音や音声で不安をあおる手口だと説明しています。
Microsoft Edgeは、偽の警告と大きな警報音を出すサイトをスケアウェアと呼んでいます。
ただし、すべての詐欺画面が同じ動きをするわけではありません。
音が鳴っても、表示だけでウイルスに感染したわけではありません。あわてて操作するのは避けてください。
💡 音を止めたいときも、画面内の音量ボタンは押さず、パソコン本体のミュートで下げてください。
🛡️ ブラウザの制限があっても、一度クリックすると詐欺サイトは多くのことができる
ブラウザに制限があっても、一度クリックすると詐欺サイトは多くの動きを試せます。
MDNは、ブラウザがポップアップや全画面などの機能に、ユーザーの操作を条件として求めることを説明しています。
Microsoftの技術資料も、全画面にするAPIは直前の操作が要ると書いています。
ただし、あなたのマウスクリックは、その操作として数えられます。
つまり、一度クリックすると、それをきっかけに全画面や音声の再生を試みることができます。
ブラウザに制限があるから安全だと考えるのは避けてください。設定によって動きも変わります。
💡 制限の有無にかかわらず、警告画面の中はクリックしないでください。これが一番確実な防ぎ方です。
💰 サポート詐欺で電話をかける・ソフトを入れるとどうなるか
電話をかけて遠隔操作を許すと、料金を払わされるだけでなく、口座から送金される被害も起きます。
はじめての人サポート詐欺の表示された電話番号にかけると、どうなるの?
☎️ サポート詐欺に電話すると、あの手この手でお金を払わされ、遠隔操作でPCを乗っ取られる
サポート詐欺に電話をかけると、偽のサポート料金を請求されたり、遠隔操作を求められたりします。
電話に出た相手は、実在する会社の担当者を装います。
米国FTCは、相手が遠隔操作を求めて、ウイルスを調べるふりをすると説明しています。
FBIは、遠隔操作を許した時点で、個人情報やお金を盗まれると警告しています。
国民生活センターには、遠隔操作で送金額に0(ゼロ)を追加され、100万円に変えられて送金された事例が寄せられています。
ただし、電話しただけで必ず乗っ取られるわけではありません。
遠隔操作の許可や、決済情報の提供は避けてください。
💡 もう電話してしまったなら、すぐにネットを切り、かけた番号と相手の言ったことをメモしてください。
🚫 勧められたウイルス除去ソフトや見知らぬソフトは入れない(遠隔操作で乗っ取られる)
画面や電話で勧められたソフトは、正体が分かるまで入れないでください。
Microsoftは、ソフトは公式の販売元サイトかMicrosoft Storeからのみ入手するよう案内しています。
IPAも、パソコン内のデータが盗まれたり、設定を変えられたりするおそれがあると書いています。
必要なウイルス対策ソフトは、メーカーの公式サイトや正規のストアから自分で入れます。
すでに入れてしまったときは、大阪府警の案内どおり、まずインターネットを切断し、そのソフトをアンインストールします。
遠隔操作の許可は禁止です。見知らぬソフトのダウンロードも避けてください。
💡 入れてしまったあとで迷ったら、ネットを切った状態で、警察や消費生活相談窓口へ相談してください。
📵 懲らしめる電話は通話料と再接触の危険があるので、かけない
仕返しの電話は、通話料や相手との再接触につながるので、かけないのが安全です。
国民生活センターは、相手に電話をかけ直したり、相手からかかってきても出てはいけないと呼びかけています。
NTTドコモも、着信履歴に心当たりのない番号への折り返しに注意するよう案内しています。
警察庁のSOS47は、特殊詐欺で身を守るには犯人と話さないことが一番効果的だと書いています。
なお、懲らしめようと電話したら逆にお金を盗まれたという具体的な事例は、今回の資料では確認できませんでした。
仕返しの電話は、通話料や相手との再接触につながるので避けてください。
💡 腹が立ったときこそ、画面の番号は押さず、警察や消費生活相談窓口に相談してください。
🔍 サポート詐欺サイトの見分け方
アドレスバーのドメインは手がかりになりますが、それだけで安全かどうかは決められません。
はじめての人サポート詐欺のサイトは、どうやって見分けるの?
🌐 Microsoftをまねたサポート詐欺も、URLの登録ドメインで別の場所だと分かることが多い
サポート詐欺のサイトは、URLの登録ドメインを見ると、公式と違うと分かることが多いです。
Microsoftは、偽のエラーメッセージは悪意のあるサイトや乗っ取られたサイトが作ると説明しています。
まず、アドレスバーの最終的な登録ドメインが、microsoft.comのような公式のものかを見ます。
ただし、amazonawsと表示されたら詐欺だと決めつけるのは正しくありません。
AWSは正規のクラウド基盤で、詐欺サイトがその上に置かれることもあるからです。
さらに、正規のドメイン上に偽の電話番号を表示させる手口も報告されています。
そのため、URLだけで安全とは判断できません。
URLを見て安心するのは避けてください。画面の番号ではなく、ブックマークや公式トップページから進んでください。
💡 警告画面の番号からは発信せず、いったん閉じて、ブックマークした公式ページから確かめてください。
⚠️ サポート詐欺に慣れた人ほど危ない理由と、これから増えるか
警告に何度もふれると注意が薄れる「慣れ」が研究で確認され、相談件数は年で大きく変わっています。
はじめての人ウイルス警告の画面は、慣れた人ほど危ないの?
😴 サポート詐欺の警告に慣れると、注意や指示に従う度合いが下がる
警告に何度もふれると、注意や指示に従う度合いが下がることが研究で確認されています。
MIS Quarterlyの実験では、3週間で警告に従う度合いが大きく下がりました。
USENIXの研究も、別の通知に慣れると、一度きりのセキュリティ警告にもその慣れが影響すると書いています。
ただし、これはサポート詐欺そのものを調べた研究ではありません。
そのため、慣れた頃が一番危ないと順位づけることまではできません。
見慣れた警告でも、電話番号や急な支払いの指示が出たら、その場で操作するのは避けてください。
💡 緊急をよそおう表示ほど、いったん閉じてから、公式サイトで確かめてください。
📉 相談件数は2023年の7,480件から2025年は3,758件に減った
サポート詐欺の相談件数は、消費者庁の集計では7,480件から3,758件に減っています。
サポート詐欺サイトが今後増えるという予測は、公的な資料では確認できませんでした。
一方で、国民生活センターは、2023年度の相談が前年度の約1.3倍に増えたと報告しています。
IPAの2025年第3四半期の相談でも、ウイルス検出の偽警告が647件(構成比22.9%)で最も多くなっています。
つまり、件数は期間や集計元で変わり、一本調子で増えているとは言えません。
最近は減っているから安心と決めつけるのは避けてください。手口は今も報告されています。
💡 件数の増減より、出会ったときの対処を覚えておくほうが役立ちます。この記事の手順を思い出してください。
📖 あわせて読みたい:ラブドールの詐欺の見分け方
詐欺に引っかかる理由を詳しく
🌪️ ブラクラとは
ブラクラは、ブラウザやパソコンに異常な負荷を起こすよう仕組まれたページで、サポート詐欺とは別のものです。
はじめての人ブラクラ(ブラウザクラッシャー)って何?
💥 ブラクラは開くとウィンドウが次々に開いてPCが固まるいたずら
ブラクラは、開くとウィンドウが大量に開いてパソコンが固まることがあるページです。
ブラウザクラッシャーの略で、パソコンに過剰な負荷や異常動作を起こすよう、特殊なHTMLやJavaScriptが仕込まれています。
ウィンドウを大量に開いてパソコンを固まらせるのが、代表的な手口の一つです。
ただし、定義はそれだけに限られません。
無限に警告を出したり、強制終了させたりする例も挙げられています。
そのため、開くと必ずウィンドウが次々開くとは言えません。
サポート詐欺もブラウザを操作しにくく見せることがありますが、ブラクラと同じものだと一括りにはできません。
ブラクラかどうかで迷うのは避けてください。閉じられないときの対処は同じです。
💡 どちらも、画面内を操作せず、Escキーの長押しやOSの終了操作で閉じてください。
✅ まとめ
サポート詐欺で身を守る答えは、電話をかけず、画面を押さず、ブラウザを閉じることです。
案内役画面が出ても、電話をかけずに閉じるだけで大丈夫ですよ。
この記事の内容を、次の6つで振り返ります。
✅ サポート詐欺は、偽の警告で電話をかけさせ、料金や遠隔操作を狙う詐欺
✅ 画面が出たら、電話も画面内の操作もせず、ブラウザの×かEsc長押しで閉じる
✅ 全画面で閉じられないときは、Ctrl+Alt+Delからタスクマネージャーで終了する
✅ 画面の中はキャンセルも偽の×も危ないので、どこも押さない
✅ 電話や遠隔操作を許すと、料金や送金の被害が出るので入れない・かけない
✅ URLや相談件数だけで安全かは決められず、出会ったときの対処を覚えておく
まずは、画面が出ても番号に電話しないことだけ覚えてください。
それだけで、いちばん大きな被害は防げます。